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チマトクビキス//クサナギツヨシおよびSMAPとその周辺における透視雑記。

チマトクビキス

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» ストーリー / 雑感

『burst!〜危険なふたり』
三谷幸喜
魂で結ばれた二人への、僕からのプレゼント

burst前篇

栃木県足利市県町、長閑な片田舎に亀と暮らすひとりの男、アオキ セイジの家に一本の電話がかかってきた。
電話の主はネガミ ダイゴロウ、爆発物処理班特別顧問だという。
そしてネガミはアオキに告げた。
「あなたの家に、爆弾が仕掛けられました」と。
不気味な照明、不穏なピアノ伴奏に合わせ、動きを止めたふたりの舞台がゆっくりと互いに正面の客席を向く。

************

国際犯罪集団ゼマティスが、国際議事堂を狙った。
しかし初の来日だった実行犯のババサヒムは、「永田町」と「県町(あがたちょう)」を間違え、国会議事堂と同じ番地だった県町のアオキの自宅に爆弾を仕掛けたのだという。
寝起きにあまりのことを告げられたアオキは俄かに信じがたく、それが本当なら周りに民家もなく畑に囲まれた家などこのまま爆発させればいい、自分は亀を連れて一刻も早くここを逃げるとネガミに叫んだ。

「君しかいないんだ!!!!!」

しかしネガミはアオキに「君しかいない」と言う。
アオキの自宅にほど近い公園に生えるタカノホシクサ、絶滅危惧種の植物を爆発から守れるのは、君しかいない、今までの人生でここまで必要とされたことがあるか、君はなんのために生まれてきた、この瞬間のためだ!と。

警視庁の爆弾物処理犯も栃木警察も今からでは間に合わない。
なぜならその爆弾には時限装置がついている。表示は「1200」つまり今から57分後の正午12:00に爆発するのだ。
自分の言うとおりに処理をしてくれれば大丈夫、心配することはない。
そして「非常に息の合わない」ふたりは電話での意識統一を図り始めることになる。
アオキの自宅から最寄りの駅までの道順をネガミに伝えるが、どうにも全くうまく伝わらない。
次にネガミの指示でアオキがバナナに針と糸を通していく。それから皮を剥くと不思議なことに中身が真っ二つに切れていた。
アオキはネガミの指示を的確に実行し、バナナマジックを成功させたのだった。

これできっと爆弾処理もうまくいくと、ネガミはとうとうアオキに玄関に仕掛けられていた爆弾に手をかけさせる。
まずは爆弾の形状を教えてくれと言うネガミに、緑色の筒型の爆弾を「お茶の缶みたいな感じ」と説明するアオキ。
実際に「パジャマのポケットに入っていた1000円札(横幅15センチ)」で高さと直径を測らせると、60×60センチ。
「(60×60センチの筒型をホワイトボードに描いて)…これは上野風月堂のゴーフルの缶だろ!!!12枚入りの!お茶の缶はもっと縦長だ!!!」
DSC00661.jpg
(※12枚入り実物を買ってきてみました)(ゴーフルだいすき。美味い)
「それはあなたの発想でしょ!!押し付けないでほしい!」
「申し訳ないがあなたとは一生友達にはなれそうにない!!」
「こっちだってあなたと友達になりたいなんて思ったことはない!!」
すれ違いながらも爆発の時間は迫っている。
ゴーフル缶のような形状のほかになにか特徴はないかと尋ねるネガミに「フタはテープでぐるぐる巻き、そしてお尻のマーク…(180°回転させて)ハートのマークが描いてあります」と伝えるアオキ。
「ハートのマーク…!!!エンジェルハートだよ!!世界を股にかける爆弾犯、エンジェルハートだ!!!!!」
突如「爆弾オタク」の顔を覗かせるネガミ。ゼマティス、ババサヒムときて、エンジェルハート。心が折れるアオキに、中身がコードだらけの古風なタイプの爆弾と知って一層ヒートアップするネガミ。
エンジェルハートォォォォォ!!!!!やってくれるなおまえってやつは!!ナハハハハハハハハハー!!!!!
液体窒素で中身を冷却しろと指示するも一般家庭にそんなものは置いていなく、気休めの冷却スプレーを爆弾に噴きつけまくるアオキ。
さらに太い方のコードを切れといっても見た目はほぼ同じで見分けがつかない。体中で一番敏感な唇でコードを銜えて、その弾力の差で見分けろなどと無理難題を突き付けられるも既に爆発2分前…わけがわからなくなり早まったアオキはとうとう…

切りまああああああああす!!!!!
早まっちゃダメだあああ、アオキさん!!!!!!!



-暗転-



burst後篇

暗転と静寂、そしてまた不穏なピアノ伴奏が鳴り響く。
客電が再びつくと、憮然としたネガミ、アオキはぐったりと床に足を投げ出している。爆弾は無事に、いや、奇跡的に処理できたようだ。
しかし大きすぎた缶を不審に思ったネガミは、アオキに缶の底を確認するよう指示する。すると底が外れ二重になっており、下にはもうひとつの小さな缶が入っていた。しかも錠前で施錠されている。
絶望の中「せっかち」というお互いの共通点をみつけたふたりは、どちらがイニシアチブをとるか口論する。
どちらがイニシアチブを取るか問題だ
「当然ぼくだろ!!あんたは安全なところにいるけど、ぼくは生きるか死ぬかなんだ!!どっちがイニシアチブを取るかはぼくが決める!!いいですね!」
「…いいだろう」
「あんただ!!!!」
「りょ、りょーかーーい!!」

「あんただ!」とネガミを指名しながらも、イニシアチブは完全にアオキに渡ったようだった。まるで逆転したように。

************

アオキは20年IT会社を経営していたが、人間関係に疲れ農業でもしようと田舎に越したという。
アオキを田舎の素朴な青年だと思っていたネガミは、残念だと言い捨てた。
「あんたが降りるなら僕だって降りる!忘れないでください!逃げようと思えばいつだって亀を連れて車で逃げられるんだ!」
「私が悪かった!!」
完全にイニシアチブをアオキに取られている。やはり逆転したように振り回されている。


あきらめ〜るな 歯を食いしばれ 君を待ってる人がいる
あきらめ〜るな まだ間に合う  君は君だけの君じゃない
愛する友のために〜


ネガミはアオキに向かって懐かしのアニメ主題歌を歌いかける。
アオキもその歌を知っていた。同世代だ。と言ってもネガミの方がひとつ年下。しかも覚えている歌詞が微妙に食い違い、ここでも気が合わないふたりだった。

♪「ぼくらは今なにをすべきなのか」
♪「ぼくらはなにを今すべきなのか」
「とことん気が合わないようだな!!」

今度の缶はガッチリと施錠されている。ネガミは一つ目の爆弾の信管から火薬を抜き出し、錠前を爆破させて開けろと言う。
爆弾を処理するために火薬を使い爆破という危険な指示にアオキは全てを放棄した。もう無理、オレは降りる!と。

「アオキさん!!みすみす爆発させるなんて嫌なんだ!オレはその爆弾を解体させることが出来るんだ!単なる我儘かもしれない、でもこの仕事に一生を捧げてきた!
戻ってきてくれ、頼む!!アオキ!!!!!………アオキさん……っ」

************

ネガミのイヤホンにアオキの声が聞こえた。
「…なにをどうすれば。」
「………っっっ!!!アオッ!アオキさんっっ!!サイッッコー!!」

アオキは戻ってきた。
生きるか死ぬかギリギリのところに身を置くというスリリングな仕事に没頭するネガミの気持ちが少しわかった気がするという。
「…こんな仕事につくなどと考えるなよ」
「今日だけで充分だ」
「よろしい」

ようやく息が合ってきたようだと確認したふたりは、トースターと信管の火薬を使い、見事に錠前を爆破させフタを開けることに成功した。
中には先ほどとは違う、青と赤のコードに繋がれた爆弾。
予想と違うタイプの爆弾に焦ったネガミは、「アオキにちなんで青のコードを切れ!」と言ってしまう。
しかしネガミは、「あなたはエンジェルハートの挑戦から逃げるのか!受けて立ってやりましょうよ!」と言うアオキにハッとさせられ、コードをよく見て説明してくれと頼む。
ハンダでの留め方からその形状まで、アオキは事細かに説明し、ネガミはそれを間違うことなく把握した。ふたりは完璧な意識統一が出来たのだ。
アオキの説明によって赤のコードがホンモノだと確信したネガミは、アオキに赤を切れと指示する。
…斯くして2つ目の時限爆弾は、無事に、今度こそ無事に処理が出来たのだ。

「アオキさん!」
「ネガミさん!」

栃木と東京、電話だけで繋がっていたふたりが初めて向き合って目を合わせた。
「ネガミさん、あなたのおかげだ!」
「アオキさん、あなたが正確に説明してくれたからだ」
ふたりの心が向き合った。

しかしそれも束の間。アオキが見つけてしまう。
2つ目の爆弾の下に、また中蓋を。
「ネガミさん、中蓋があります。開けてみまーす」
軽やかに、まるでおもちゃ箱のように。
静止するネガミをよそに、中蓋を外すアオキ。

「ネガミさん…、もうひとつ、あった。大きさは…」

アオキはまるで大事なおもちゃ…宝物をみつけたように3つ目の爆弾が入っているだろう缶を捧げ持った。
今日だけで充分だと言っていた。
しかしアオキはそのスリルに憑りつかれていた。
狂気にも似た表情でうっとりと…うっとりと缶を抱き締める。

「やめろ!!もう危険だ!!アオキさん!!」
「諦めるんですか?」

「アオキさん!!逃げてくれ!!干し草はもう既に全滅していた!!」
「それがなにか?」






「…………アオキさん…慎重に…慎重にお願いしますよ……」

♪あきらめーるな… まだ間に合う… 君は君だけの君じゃない…

♪「ぼくらは今なにをすべきなのか」
♪「ぼくらはなにを今すべきなのか」

「どっちでも、いいかぁ」

間延びしたアオキのセリフ。
深海のような赤の照明に飲み込まれた舞台。
ゆっくりゆっくり缶のテープを剥がすアオキ。
打ち拉ぎながら歌い続けるネガミ。
遠くなっていくふたり。
不穏なピアノに包まれる。


-終幕-





しんごがつよしを諦めない話だった。
どんなにつよしに振り回されても、どんなに呆れても、どんなに諦めそうになっても、絶対に諦めない話だった。
「読み合わせのあと、役が変更になった」
観るまでパンフは読んでいなかったので、つよしが言ってた意味が「前後通しでネガミがしんご」だったのを「前後入れ替えで役を取り換える」ことになったという意味だとしたら、三谷さんはいつもの「パブリックイメージのクサナギツヨシ」としてアオキを当て書きしたのかなと思っていた。それが「通しでアオキがしんご」だったのか、はたまた「前ネガミしんご、後アオキしんご」だったのかもしれない。(パンフ読んだら後者だったことがわかったが)
けど、最終的に「前・ネガミつよし×アオキしんご」「後・ネガミしんご×アオキつよし」になったことで、前後通して【振り回す側がつよし】になった。
とんでもなくしんつよじゃないか!
でんぐり以降真実がダダ漏れしつつもwパブリックイメージのしんつよってわりとまだ横柄なしんごとくっついてるつよしってのが根強いと思うんだけど、そうこなかった「ガチの方のしんつよ」使ってきたなって思った。上から目線ですがw
三谷さんってまさしく「ぼくの大事な香取さんと、香取さんのライナスの毛布であるクサナギさん」って観方ずっとしてたと思ってたけど、読み合わせの段階になって「あっ」ってなったんだろうなあ。
アオキの生年月日が「1974年7月10日」だったのも、前半アオキがつよしの当て書きだったんだろうなと思うポイントでした。
冒頭のネガミからアオキへの「君しかいないんだ!!」で、「これは良いしんつよ舞台だな」って感じられた。
イニシアチブの交換
パジャマでの芝居
説明の把握
10歳と13歳のしんつよから38歳と40歳のしんつよ

自分の観劇前に、先発burst(笑)していった先人たちと会う機会が何度もあってイライラしたんですがw(ネタバレ禁止でプークスされるからw)数人が「蒲田思い出した」って言ってたんですよ。
しんつよ舞台でそれが出てくるとは思ってなかったので意外だった。
わたしは蒲田を観ていません。いつでも「今が最高」を魅せてくれるSMAPに「過去のあれをナマで見たかった」ってのはそんなに思わないんだけど、蒲田だけはやはり観たかったと思っていた。
そこで開花した「舞台のクサナギの狂気」というのを、3つ目の爆弾を見つけたアオキで観ることが出来た。ゾッとするほどの表情。

あと「エンジェルハート」!!
わたしこれ、しんつよにあのパートを歌わせた野島伸司への、三谷からの挑戦状だったと思うんですけど!!!!w
やってくれるなおまえってやつは!!ナハハハハハハハハハー!!!!!だよw
今回どんな関係者が来てたか知らないけど、burstを観て嫉妬するクリエーターいっぱいいるといい!つよしの舞台はその後の仕事に直結するし、みんなもっとしんつよ起用しようぜ!!
石井監督もクドカンも壽賀子もどんどん嫉妬してしんつよ使おうぜーー!!!

すごいどうでもいいことをひとつ。
「ネガミダイゴロウ」がはじめ「女神大五郎」に聞こえてて、なんつー役名だよ!?つよし!!女神さん!!って内心萌えちぎってたw
ネガミつよしは下井さん系譜だね。わたしのだいっすきなやつぅ!!
アオキしんごはとにかくグリーンのガウンの似合うやつぅ!!
ネガミしんごは七三眼鏡でわたしが無条件降伏なやつぅ!!
アオキつよしは…んんんんぎゃわえええええええええええええええええええええ


うん、もう本当に「しんつよ」の舞台だった。
おかげでカーテンコールで見せつけられる「役から素のつよしへの変化」は見られなかった。
その代わりに舞台から地続きの「しんつよトーク」だったんだろうな〜。うーん、三谷さん本当にスゲエヨ…。
しんつよの夢は我々の夢。
ありがとうございました。



諦めるな
君は君だけの君じゃない
愛する友のために



burst! ~危険なふたり |


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